高河原神社(たかがわらじんじゃ 、たかかわらじんじゃ)は、三重県伊勢市宮後にある神社。伊勢神宮豊受大神宮(外宮)の摂社。式内社。外宮の摂社16社のうち第10位である。外宮の別宮である月夜見宮の境内にある。

概要

三重県伊勢市宮後一丁目1006番地(住居表示では宮後一丁目3番19号)に鎮座する。月夜見宮社殿の右手後方(北東)に位置する。境内地は三方を堀で囲まれているが、この堀は宮川の支流の名残とされる。

祭神は月夜見尊御魂(つきよみのみことのみたま)。鎮座地周辺は宮川の高河原であり、周辺地域の土地開拓の守護神である。多くの古書で祭神を月夜見(月読)の御魂であるとするが、『神名帳考證再考』は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)であると主張し、『二宮管社沿革考』は式内社としての社名「川原坐国生神社」から祭神が国生神であることは明らかだと述べている。

社殿は神明造の板葺で、玉垣に囲まれている。伊勢神宮の摂社・末社・所管社には通例、賽銭箱は置かれていないが、高河原神社には賽銭箱が置かれている。

歴史

伊勢神宮の摂社の定義より『延喜式神名帳』成立、すなわち延長5年(927年)以前に創建された。同書には「川原坐国生神社」として記載される。また、『止由気宮儀式帳』にも「高河原社」として記載があることから延暦23年(804年)以前から存在したことになる。『類聚神祇本源』の私記によれば、徳治元年(1306年)以降、造替使よって造り替えが行われるようになった。『二宮管社沿革考』に「応永頭工日記云、応永廿六年正月四日ノ炎上ノ事、月夜見宮・同小殿・河原社・忌火屋殿御焼、ト云ヘリ。」とあり、応永廿六年正月四日(ユリウス暦:1419年1月29日)に焼失するまで、高河原神社が存在したことは分かっている。

その後祭祀が行われなくなり、近世には社地不明となるが、大宮司・河邊精長(大中臣精長)の尽力により寛文3年7月7日(グレゴリオ暦:1663年8月9日)に現社地で再興された(『摂社再興記』による)。鎮座地は『神名秘書』では「在沼木郷山田村。月読宮東。」とし、『類聚神祇本源』では「月読宮東、同玉垣内。」としている。『二宮管社沿革考』では、旧社地を伊勢市一之木の須原大社であるとしている。

1911年(明治44年)3月に建て替えが行われている。その後、1938年(昭和13年)に建て替えた後に1957年(昭和32年)に大修繕を行ったので、20年目に遷御を行った。

祭祀

祈年祭(2月)、月次祭(6月・12月)、神嘗祭(10月)、新嘗祭(11月)は、禰宜(ねぎ)が巡回祭典の形で境内にて祭祀を執行し、歳旦祭(1月)、元始祭(1月)、建国記念祭(2月11日)、風日祈祭(5月・8月)、天長祭(12月23日)は遥祀を行う。

交通

公共交通
  • JR参宮線・近鉄山田線伊勢市駅南口(JR側)から徒歩約10分(約550m)。外宮北御門からは、神路通りで一直線に結ばれている。沿道には伊勢市立厚生小学校がある。
  • 三重交通バス新道バス停より徒歩約4分(約360m)。伊勢市コミュニティバス「おかげバス」月夜見宮前バス停よりすぐ。
自家用車
  • 伊勢自動車道伊勢西ICより三重県道32号伊勢磯部線(御木本道路)を北へ約5分(約2.5km)。境内入口前の道路にパーキングメーター付きの駐車場がある。

脚注

参考文献

  • 宇治山田市役所 編『宇治山田市史 上巻』宇治山田市役所、昭和4年1月20日、862p.
  • 学研パブリッシング『伊勢神宮に行こう』Gakken Mook神社紀行セレクションvol.1、薗田稔監修、学研マーケティング、2013年7月4日、82p. ISBN 978-4-05-610047-1
  • 櫻井勝之進『伊勢神宮の祖型と展開』国書刊行会、平成3年11月30日、318p. ISBN 4-336-03296-3
  • 式内社研究会 編『式内社調査報告 第六巻 東海道1』皇學館大学出版部、平成2年2月28日、690p. ISBN 4-87644-080-8
  • 『お伊勢さん125社めぐり』別冊『伊勢人』、伊勢文化舎、平成20年12月23日、151p. ISBN 978-4-900759-37-4

関連項目

  • 伊勢国の式内社一覧
  • 神宮125社の一覧

外部リンク

  • 高河原神社(たかがわらじんじゃ) - 財団法人伊勢神宮崇敬会

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