『GRIMM/グリム』(原題: Grimm )は、アメリカ合衆国のサスペンスファンタジー・刑事ドラマ。グリム童話のキャラクターたちが実在するという設定の、現代世界におけるダーク・ファンタジーである。
概要
本作は、ホラーとダーク・ファンタジーの要素を取り入れた犯罪捜査ドラマである。主人公は、グリム一族の末裔で、ポートランド警察署殺人課の刑事。基本的に1話完結方式で、”ヴェッセン”(独: Wesen 、「生物」「存在」「本性」などの意)と呼ばれる種族(魔物)たちが関わる殺人事件、種族間の確執、そしてグリム一族にまつわる歴史上の出来事などが描かれる。また、人名・種族名や用語にドイツ風の(またはそれらしく聞こえる)命名がなされている。
毎回、冒頭では、その回のモチーフとなる童話などからの一節が引用表示される。『グリム童話』のみでなく、世界中のさまざまな文学・説話がモチーフとして用いられているが、童話本来のダークでグロテスクな要素にアクションとユーモアを加えた、大人向けの内容になっている。
クリエイターはスティーヴ・カーペンター、デヴィッド・グリーンウォルトおよびジム・カウフ。グリーンウォルトとカウフが共同ショーランナーを務める。主演はデヴィッド・ジュントーリ。
NBC系列で、2011年10月28日に放送開始となった。2017年3月31日、13話に短縮された最終シーズン6の放送が終了し、放送は完結した。
放送枠はたびたび移動している。第1シーズンは全て、金曜夜に放送された。第2シーズンは2012年8月13日から4回にわたって月曜枠で放送されたのち小休止に入り、同9月28日に金曜枠で再開され、2013年4月30日から同5月21日のシーズン最終話までは火曜枠で放送された。第3シーズン、第4シーズン、第5シーズンは金曜枠で放送された。
日本では、2013年5月28日からスーパー!ドラマTVにおいて、シーズン1、2、3が火曜に、シーズン4と5は金曜に放送されている。ファイナル・シーズン6は2018年5月9日から水曜に放送された。
あらすじ
シーズン1のあらすじ
緑豊かなオレゴン州のポートランド市警察殺人課に務めるニック・ブルクハルト刑事(デヴィッド・ジュントーリ)は、ある日、人間の中に異形の顔を隠し持つ者たちが紛れ込んでいることに気づく。癌で余命いくばくもない、おばのマリー・ケスラー(ケイト・バートン)から、彼らは”ヴェッセン”と呼ばれる者たちで、その真の姿を見ることができるのは、グリム一族のみだと知らされる。ニックはグリム一族、すなわちモンスター・ハンターの末裔であり、グリム童話は単なる伝説・説話ではなく、グリム対魔物の戦いの記録なのだという。そして、ニックはマリーから、グリム一族に伝わる書物・武器・薬類などを保管してあるトレーラーを譲り受ける。分厚い書物類には、数々の魔物が網羅されており、その外見・特殊能力・退治方法が記されている。その多くは英語やドイツ語で書かれているが、中にはラテン語などで書かれた記録もある。
魔物にもさまざまな種族がおり、種族によって凶暴だったり臆病だったりする。凶悪犯罪の犯人は凶暴な種族であることが多い。グリム童話で”悪い狼”(en:Big bad wolf)とされているのは”ブルッドバッド”という種族である。ニックは、捜査の過程で、モンロー(サイラス・ウィアー・ミッチェル)という名の善良なブルッドバッドと知り合う。モンローは魔物社会に精通しており、ニックをたびたび助けてくれるようになる。
ニックは、ポートランド署の捜査パートナーであるハンク・グリフィン刑事とともに、自分の素性と特殊能力を隠しながらさまざまな怪事件の捜査にあたり、同時に裏ではモンローとともにグリムとして魔物たちと戦う。
ニックの恋人のジュリエットはヘクセンビーストのアダリンドに毒を盛られて昏睡状態となる。死んだはずのニックの母親のケリーが姿を現す。
シーズン2のあらすじ
ニックは何らかの秘密を解くはずの"鍵"を探す。ジュリエットはニックの記憶を失い、ニックの上司のレナード警部(王族とヘクセンビーストの混血)を恋するようになる。レナード警部もまた、薬物の影響下でジュリエットを恋するようになって苦しむが、やがて二人は影響下から抜け出す。
ハンクはニックがグリムであることを知る。ケリーはアダリンドの母のキャサリンを殺し、アダリンドは復讐を求める。モンローは、スパイス店を経営するフクスバウのロザリーと恋に落ち、ともにニックを助ける。ジュリエットはニックの記憶を取り戻し、グリムであることを知る。レナード警部の兄のエリックがポートランドに来る。ニックはゾンビとされてしまう。
シーズン3のあらすじ
ロザリーの助けでニックは人間に戻る。レナード警部は兄のエリックに暗殺指令を出す。アダリンドはレナード警部との間に娘ダイアナをもうける。危険な力を持つダイアナを守るため、ケリーがダイアナを連れ出して隠す。若い女性のグリムであるトラブルが現れ、ニックとジュリエットと共に暮らし始める。モンローとロザリーは結婚を決める。娘を奪われたアダリンドは復讐を謀り、ジュリエットに姿を変えてニックと寝た後、ニックのグリムの能力を奪う。レナード警部は撃たれ、瀕死の重傷を負う。
シーズン4のあらすじ
レナード警部は死ぬが、母親のエリザベスが現れ蘇生させる。だが切り裂きジャックの霊にとりつかれて連続殺人を犯す。ニックはグリムの力を取り戻すべきか迷うが、モンローとロザリーが襲われたために決断し、再びグリムとなる。モンローとロザリーは結婚する。ニックとハンクは、ウーにヴェッセンのことを教えて仲間にする。アダリンドはヨーロッパで、レナード警部の従兄のヴィクトルに囚われる。ダイアナを探すためにポートランドに戻り、ニックの子を宿していることを知る。ジュリエットはヘクセンビーストの力を持ち始め、次第にニックを憎むようになり、ニックの母ケリーの死を招いてダイアナは王家に奪われ、ニックを襲うところをトラブルによって殺される。
シーズン5のあらすじ
アダリンドはニックとの息子を出産。アダリンドは息子をニックの母親の名前から取ってケリーと名付ける。隠れ家で同居するうちにニックを愛するようになる。ヴェッセンによる世界支配を狙う組織"ブラッククロウ"(Black Claw, 黒き鈎爪)がヨーロッパでヴェッセン評議会を壊滅させる。これに対抗する組織"HW"(Hadrian's Wall, ハドリアヌスの長城)はジュリエットを蘇生させて、強力な魔力を持つが以前の人格を持たないイブに作りかえ、トラブルも仲間に加わる。ニックは"鍵"を集め、モンローとともにドイツからグリム騎士の宝を持ち帰る。ウーはライカンスロープに変身するようになる。ボナパルト率いる"ブラッククロウ"はレナード警部を仲間にとりこんで市長選に擁立し、強力な能力を発揮するようになったダイアナを返す。ダイアナと"ブラッククロウ"を恐れるアダリンドもケリーを連れてレナードのもとに移る。ダイアナは、父レナードと愛人関係にあった選挙参謀のレイチェルを殺す。"ブラッククロウ"はポートランドの"HW"を壊滅させてマイズナーを殺す。イブはボナパルトに重傷を負わされるが、ダイアナがレナードを操ってボナパルトを殺す。
シーズン6のあらすじ
ロザリーは三つ子を妊娠する。ニックは次期市長となったレナードに追い詰められるが、グリム騎士の宝である杖の破片によって救われる。ニックの策略で市長になることをあきらめたレナードは警部の職に留まり、死んだマイズナーの幻を見るようになる。ダイアナは奇妙なシンボルの絵を描く。イヴは鏡の向こうの異界から出てきた髑髏の男に襲われ、へクセンビーストの力で異界に乗り込む。ニックは杖の破片の力でイヴを追い、ヴェッセンが常にヴォーガしている原始的な異界に入る。仲間達は二人を取り戻すためにレナードに全てを打ち明け、協力を得る。悪魔がこの世界に到来し、ダイアナを花嫁とする予言があることがわかる。ニックとイヴは髑髏の男を殺そうとして危機に陥り、ダイアナがポータルを開けて二人を連れ戻すと、同時に髑髏の男もこちらの世界に入ってしまう。そこにトラブルが戻ってくる。髑髏の男はニックの愛する人のほとんどを殺した後、トラブルのみを生き返らせて見せ、杖の破片を渡せば全員を生き返らせるとニックに迫る。ニックは条件を呑み、破片を渡そうとするがケリーとマリーの幽霊が現れ、ニック、トラブルを加えた4人(トラブルには見えていなかったようだが、20年後のシーンではニックの息子のケリーが戦いのシーンを描写するイラストに2人を描いている)のグリムが髑髏の男を倒すと破片は杖に戻り、髑髏の男の死骸からポータルが開き、吸い込まれたニックは全員が生存していた時間まで戻る。全てはニックが杖に値するかどうかの試練であったことがわかる。
20年後、成長したダイアナとケリーは、モンローとロザリーの三つ子とともにグリムとしての役目を担っていることが明かされて物語は締めくくられる。
登場人物
#種族も参照。
レギュラー・キャラクター
- ニック・ブルクハルト( Nick Burkhardt )
- 演 - デヴィッド・ジュントーリ / 日本語吹替 - 花輪英司
- ポートランド警察署殺人課の刑事で、グリム一族の末裔。魔物が感情的になったりする時に垣間見せる真の姿を見ることができる。グリムとしての能力に目覚める前から、人の本心を見抜くのが得意だった。従来のグリムは魔物たちに恐れられる存在だが、ニックの場合、相手が魔物だというだけで戦わず、歩み寄る姿勢を見せる。しかし、グリムだからこそ敵を招いてしまうこともあり、18年前の両親の"死"もそれとは無関係ではなく、おばのマリーからも、恋人ジュリエットの安全のために別れるべきだと忠告される。第1シーズン第16話でジュリエットに求婚するが、隠し事をしているのを悟られているために良い返事がもらえず、真実を話すべきかどうか悩む。第3シーズンでは、アダリンドの策略で一時的にグリム能力を失い、第4シーズンで取り戻すが、アダリンドがニックの子を身ごもる結果を招く。第5シーズンではアダリンドと息子ケリーと共に暮らすが、"ブラッククロウ"に二人を奪われる。
- モンロー( Monroe )
- 演 - サイラス・ウィアー・ミッチェル / 日本語吹替 - 松本大
- ブルッドバッド。本来ブルットバッドは凶暴だが、彼にはその傾向はなく、平和的で飄々とした性格の持ち主。いわば「改心した悪い狼」のベジタリアンで、教会にも通う。グリムに先祖を退治された恨みを持ってはいたが、ニックと意気投合し、協力するようになる。魔物社会に詳しく、グリムだというだけで警戒されがちなニックとの仲介役を買って出ることもある。しかし、グリムを助けているというだけで、他の魔物たちに嫌がらせを受けることもある。第4シーズンでロザリーと結婚する。ドイツ語が話せる。
- ハンク・グリフィン( Hank Griffin )
- 演 - ラッセル・ホーンズビー / 日本語吹替 - 志村知幸
- ポートランド署の刑事で、ニックのパートナー。数度の離婚歴がある。第1シーズンではニックの正体を知らされておらず、なぜか頻繁に発生する怪死事件などにニックとともに挑む。アダリンドの媚薬に惑わされ、瀕死の状態に陥る。第2シーズンにてニックがグリムであるなどの事情を知り、その後はニックをあらゆる面で支える。
- ジュリエット・シルヴァートン( Juliette Silverton )
- 演 - ビッツィー・トゥロック / 日本語吹替 - 長尾明希
- ニックの恋人で、獣医。ニックのグリムとしての活動のせいでたびたび危険な目に会うことがある。ニックの様子が最近になって変わったことに気付き、隠し事をしているに違いないと思い悩む。ニックを愛してはいるが、何もかも正直に話してくれるまで結婚はできないと、求婚を断る。第1シーズン最終話でニックの素性を知らされるが、その直後、アダリンドの策謀で昏睡状態に陥る。目覚めてからも、ニックのことだけが記憶からスッポリ抜け落ちており、なぜかレナード警部を恋焦がれる状況が続く。シーズン2中盤で副作用を解毒するが、ニックの幻を見るようになる。第4シーズンではヘクセンビーストとなってニックを憎むようになり、ニックの母の死を招き、ニックを襲うところをトラブルのクロスボウによって殺される。第5シーズンでは、強力な力を持つイヴとして復活し、"HW"に協力する。スペイン語を流暢に話せる。
- ショーン・レナード警部( Captain Sean Renard )
- 演 - サッシャ・ロイズ / 日本語吹替 - 木下浩之
- ニックとハンクの上司。ニックの素性を早くから知っているが、気付かないふりをしている。アダリンドと裏で繋がっており、ハンクを誘惑するよう命じる。しかし、その一方で、密かにニックを守っているフシもある。実は"王家"の王子で、王族と魔物(ヘクセンビースト)のハーフだが、第2シーズン途中までニックにも気付かれない。ジュリエットを昏睡から覚ますため、キャサリン(後述)が調合した薬を飲み、キスをするが、その副作用でジュリエットのことが忘れられなくなってしまう。アダリンドとの間に娘ダイアナをもうける。一度死んでしまい母によって蘇生させられるが、切り裂きジャックの霊に取りつかれて連続殺人を犯す。第5シーズンでは"ブラッククロウ"によって市長に擁立されて仲間となり、ダイアナを返され、ニックに敵対するようになる。フランス語とラテン語も話せる。
- ドリュー・ウー巡査部長( Sergeant Drew Wu )
- 演 - レジー・リー / 日本語吹替 - 永田昌康
- ポートランド署に勤務。フィリピン出身。ニックやハンクが事件現場に到着する頃にはすでに予備調査を終えており、彼らの判断を仰いでから、さまざまな手配をテキパキと行う。コンピュータに強く、パスワード解読などによって手がかりを掴むこともある。アダリンドがハンクに食べさせるために用意した媚薬入りクッキーを食べてしまい、その副作用で死にかける。第4シーズンでニックの事情を知り、仲間となる。第5シーズンではウイルスに感染し、激怒すると人狼のような存在であるライカンスロープに転化する。
- アダリンド・シェイド( Adalind Schade )
- 演 - クレア・コフィー / 日本語吹替 - 志田有彩
- 第1シーズンでは準レギュラー。第2シーズン以降ではレギュラー。
- ヘクセンビーストの弁護士。ニックが最初に目撃した魔物。入院中のマリーを殺そうとする。当初は、レナード警部の命令に渋々ながら従い、媚薬を調合してハンクを誘惑してニックを脅迫しようとする。ニックの血を飲まされてしまったことにより、魔物としての力を失う。やがて、自分独自の策略を巡らすようになり、ジュリエットを昏睡させ、エリック(後述)に近づくなどする。レナード警部との間に娘ダイアナをもうけるが引き離される。のちにジュリエットに化けてニックに近づきグリム能力を奪うが、ニックの子を身ごもる結果を招く。息子ケリーを出産した後はニックと共に暮らし愛し合うようになる。だが"ブラックウロウ"と強力な力を持つようになったダイアナを恐れてニックの元を離れ、レナードのもとに身を寄せる。フランス語とドイツ語が話せる。
- ロザリー・カルヴァート( Rosalee Calvert )
- 演 - ブリー・ターナー/ 日本語吹替 - 村井かずさ
- 第1シーズンでは準レギュラー。第2シーズン以降ではレギュラー。
- フクスバウ。スパイスショップを経営していた兄が殺された後、店を引き継いだ。魔物社会に詳しく、解毒剤を調合したり問題解決のヒントを見つけ出すなど、ニックとモンローに協力する。数年前までドラックに溺れていた。種族の壁を越えてモンローの恋人になり、第4シーズンで結婚し、第5シーズンでは妊娠する。
準レギュラー・キャラクター
- ドクター・ハーパー( Dr. Harper )
- 演 - シャロン・サックス
- ポートランド署の検死官。経験豊富で怪死事件に慣れているためか、たいていのことには動じない。魔物は死ぬとたいてい普通の人間と見分けが付かなくなるため、魔物の存在には気付いていない。
- バド( Bud Wurstner )
- 演 - ダニー・ブルーノ / 日本語吹替 - 後藤 ヒロキ
- アイスビーバー。ニックとジュリエットの冷蔵庫を修理しに来た際にニックと知り合う。ニックがグリムだと気付いた途端、極度におびえる。しかし、殺されるわけではないと悟ると、翌日、大量の食べ物や工芸品を贈り届け、事情を知らないジュリエットを驚かせる。その後もしばらくはニックを畏怖していたが、何度か助け合ううちに、友人として信頼するようになる。
- マリー・ケスラー( Marie Kessler )
- 演 - ケイト・バートン / 日本語吹替 - 加藤悦子
- グリム。ニックのおばで、育ての親。ニックがまだ少年の頃に同じグリムであり自分よりも立場が危ういケリーから幼いニックを授かった。
- グリムとしての使命とトレーラーをニックに託して死亡する。
- エリック・レナード( Eric Renard )
- 演 - ジェームズ・フレイン / 日本語吹替 - 青山穣
- ショーン・レナード警部の兄(または弟)。ヨーロッパの某国の王子。第2シーズン第1話より登場。ショーンとは腹違いで仲が悪い。フランス語が母語のようだが、英語も流暢に話せる。後にショーンに謀殺される。
- キャサリン・シェイド( Catherine Schade )
- 演 - ジェシカ・タック
- ヘクセンビースト。アダリンドの母。アダリンド以上に冷徹で狡猾。第2シーズンでケリーに殺される。
- ケリー・ブルクハルト( Kelly Burkhardt )
- 演 - メアリー・エリザベス・マストラントニオ / 日本語吹替 - 伊倉一恵
- ニックの母。自分がグリムである故に息子のニックに危険が及ぶと判断し、ヴェッセン達に名が知れていないマリーにニックを預け、去って間もなく友人と事故で死亡したとされていた。ニックが魔物たちと親しくしていると知り、「とんでもない」という態度を見せる。ショーンとアダリンドの娘ダイアナを守るために連れ去り、隠れ育てる。だが第4シーズンで殺されてダイアナを王家に奪われる。ニックとアダリンドの間の息子も祖母にちなんでケリーと名付けられる。
- テレサ・"トラブル"・ルーベル( Theresa Rubel )
- 演 - ジャクリーン・トボーニ / 日本語吹替 - 鷄冠井美智子
- 若い女性のグリム。ニックとジュリエットの家に居候し、グリム能力を失ったニックを助ける。ニックが能力を取り戻した後は一時ポートランドを離れるが、第4シーズンの最後に戻り、ヘクセンビーストと化してニックを襲うジュリエットをクロスボウで射る。ヴェッセンの世界支配を狙う組織"黒き鈎爪"に対抗する組織"ハドリアヌスの長城"に協力する。
- 生き別れで名も知らなかったがニックとは従兄弟のような関係であり、血も繋がっている
- エリザベス・ラッセルズ ( Elizabeth Lascelles )
- 演 - ルイーズ・ロンバード
- ヘクセンビースト。ショーン・レナード警部の母。一度死んだショーンをよみがえらせる。
- ショーンを溺愛しており、その仲間であるニック達には友好的に接し、協力している
- チャヴェス捜査官
- 演 - エリザベス・ロドリゲス
- ヴェッセンであるFBI捜査官。ニックと複数のヴェッセンとの戦闘中に死亡する
- マーティン・マイズナー
- 演 - Damien Puckler
- レジスタンスの一員、後には"ハドリアヌスの長城"の一員。一度に複数のヴェッセンと互角に渡り合える戦いの熟練者。
- コンラッド・ボナパルト
- 演 - ショーン・トーブ
- "黒き鈎爪"の幹部。ザウアービースト。アダリンドを拷問したためにダイアナに殺される。
- レイチェル・ウッド
- 演 - Anne Leighton
- "黒き鈎爪"の一員でレナードの市長選挙参謀となり、レナードと関係を持つがダイアナにショーンとアダリンドの仲に不要とされ殺される。
種族
- グリム( Grimm )
- グリム一族の血を受け継ぐ者たち。ヴェッセン(魔物)とは看做されていない。魔物が感情的になったり驚いたりした時に垣間見せる素顔を見ることができる。これにより正体を見破ることが出来るが同時にヴェッセンにもグリムだと気づかれてしまうデメリットもある。
- 代々、魔物退治に従事しており、その記録を残している。さまざまな魔物に対応した武器(剣・鎖鎌・クロスボウなど)・道具も代々受け継いでいる。ヴェッセン界では子供を躾けるためにグリムが悪者の童話や本を作っている。そのためか一般的に、魔物たちから怖れられている。また、グリムは強情で強い心を持っており、初めてヴォーガを見ても他の人ほどパニックに陥らない。持つ者すべてを翻弄する伝説のコインさえを持っても冷静さを失わないほど。そのため単独のグリムでもヴェッセンからしたら充分脅威になりうる。しかしグリムの子孫だからといって、その能力が顕現するとは限らず、どちらかというと女性に顕現しやすい。さらに生まれた時からグリムの能力があるわけではなく突然覚醒する
- グリムの存在は非常に稀で、多くのヴェッセン達からは伝説と知られており恐れられている。通常はヴェッセンがグリムを見ても特に何の変化もないが、自身がヴォーガをするとグリムの目が闇のように黒い瞳になるらしい
- リーパー( Reaper 、 Grimm Reaper )
- グリムを殺すことを使命とする、死神的な存在。黒ずくめ(トレンチコートなどを着用)で、大鎌でグリムの首を斬り落とす。
- 現代の彼らはヴェッセンなどによるグリムの抹殺依頼などで活動する殺し屋のような存在。
- ブルットバッド( Blutbad )
- 狼(人狼)に似た素顔を持つ。匂いに敏感で、強靭な体力・戦闘能力を有する。赤い色を見たり、満月の夜であったり、他のブルットバッドと戦わねばならない時などは凶暴になりやすい。コヨーテのように集団的な活動はあまりせず大体は一匹狼だが、同族同士の絆は大きい。
- モンローのように、うまく人間界に溶け込んでいる者たちもいる。童話における「悪い狼」のモデル。
- ヘクセンビースト( Hexenbiest )
- 魔女のような、銀髪で腐敗したような素顔を持つ。人間としての顔は美しく、誘惑や策略、そして魔法薬の調合・使用を得意とする。また、王族に仕えることが多い。狡猾・冷徹で、戦闘能力も割と高い。グリムの血を飲むとヘクセンビーストとしての能力を失い、普通の人間と変わらなくなる。
- ザウバービースト ( Sauberes Biest )
- 人間の骸骨のような姿をしている魔物。ヘクセンビーストの男性版であり、能力はほとんどヘクセンビーストと一致しているはずだが、細かな描写はないため不明。
- ショーン・レナードのような半分しか血が流れていないザウバービーストはハーフザウバービーストとされており、魔力が無いとは限らないが、物理的な攻撃を得意とする。ヴォーガした素顔は人間と骸骨の半半といった感じの容姿になる。
- フクスバウ( Fuchsbau )
- 狐に似た素顔を持つ。狡賢く、盗みが得意な種族で、非合法な取引も行う(ロザリーは例外)。
- アイスビーバー( Eisbiber )
- ビーバーに似た素顔を持つ。内気で温厚な種族で、やや臆病なところもある。何でも仲間内の投票で決める民主主義者である。修理・料理・工芸などが得意。
製作
企画
まず、Hazy Mills Productions(ショーン・ヘイズとトッド・ミリナーの会社)が「グリム兄弟にまつわる現代の物語」というアイデアをデヴィッド・グリーンウォルトとジム・カウフに持ち込んだ。そして、グリーンウォルトとカウフが「グリム兄弟は実はプロファイラーだった」「グリム童話は実話だった」という設定を作成した。
製作発表
2011年1月、NBCは『Grimm』という名の番組パイロットを発注したと発表した。パイロット版は、デヴィッド・グリーンウォルトとジム・カウフが脚本を共同執筆し、マーク・バックランドの監督によってオレゴン州ポートランドで撮影された。同5月、NBCは本作を新番組として正式採用したと発表した。
製作陣
製作総指揮はデヴィッド・グリーンウォルト、ジム・カウフ、ショーン・ヘイズ、トッド・ミリナーが務めている。製作会社は Universal Media Studios と Hazy Mills Productions である。
キャスティング
最初にキャスティングが発表されたのは、主人公ニック役のデヴィッド・ジュントーリである。デヴィッド・グリーンウォルトによれば、ジュントーリには華があるだけでなく、苦悩するキャラクターをうまく演じるという。
続いて、サイラス・ウィアー・ミッチェルが「改心した悪い狼」ことモンローの役として発表された。ミッチェルはジム・カウフと以前に仕事をしたことがあり、「モンロー役は彼以外に有り得ない」という理由から、その採用は当初から決まっていた。
そして、ハンク役のラッセル・ホーンズビー、ジュリエット役のビッツィー・トゥロックの採用が発表された。グリーンウォルトはホーンズビーについて、深みのある演技ができるだけでなく、ジュントーリとのコンビに特別なものを感じたと述べている。
レジー・リーの場合、彼のためにわざわざウー巡査部長というキャラクターが作られた。当初のレギュラー・キャストのうち、最後に採用されたのがレナード警部役のサッシャ・ロイズである。
2012年4月、第1シーズンで合計4話ゲスト出演していたブリー・ターナー(ロザリー役)が、第2シーズンではレギュラー出演すると発表された。パイロット版を含み、アダリンド役で準レギュラー出演していたクレア・コフィーも、第2シーズンからレギュラーに昇格した。
撮影
撮影はポートランド都市圏、ワシントン公園およびフォーレスト公園で行われている。ポートランド地域には森や河川・滝を含む美しい景色が多く、霧が立ち込める森など、童話そのものや劇場映画のような雰囲気を出しやすいという。
放送開始
2011年9月30日、NBCは当初の予定より1か月遅らせ、本作をハロウィン間近の10月28日から放送開始すると発表した。同11月21日、フルシーズン22話の製作が発表された。
継続決定
2012年3月16日、NBCは本作が第2シーズンも継続されることを発表した。グリーンウォルトとカウフは、ポートランド地域は天候に関わらず童話の舞台として最適であり、都会と田園風景のバランスも完璧だという理由により、第2シーズンでも同地で撮影を続けると述べた。
マーケティング
アメリカ合衆国
第2シーズンの宣伝映像を、同じNBC系列によるロンドンオリンピック(2012年7月27日から8月12日まで開催)の中継枠で流し、通常のテレビ・シーズンよりも早い8月13日に放送を開始した。
日本
グリム童話ランキング
2013年、本作の日本での放送開始に際して、スーパー!ドラマTVが「日本人が好きなグリム童話」投票を行った。その結果は以下の通りである。
- シンデレラ
- ラプンツェル
- 赤ずきん
- ヘンゼルとグレーテル
- ハーメルンの笛吹き男
- 眠れる森の美女
- ブレーメンの音楽隊
- 白雪姫
- 狼と七匹の子やぎ
- ミツバチの女王
ヒット予報
気象予報士・タレントで、刑事ドラマの出演経験もある石原良純が本作の”ヒット予報士”として、キャラクター解説などをウェブ動画で行っている。
- 第1回 - 2013年5月27日(月)配信開始。
- 第2回 - 2013年6月3日(月)配信開始。
- 第3回 - 2013年6月10日(月)配信開始。
エピソード
第1シーズン
第2シーズン
第3シーズン
第3シーズン(全22話)は2013年10月25日から2014年5月16日まで放送された。
第4シーズン
第4シーズンは2014年10月24日から2015年5月15日まで放送された。
第5シーズン
第5シーズンは2015年10月30日から2016年5月20日まで放送された。
第6シーズン
第6シーズンは2017年1月6日から2017年3月3日まで放送された。
ウェビソード
※ウェブ配信のみ。
Bad Hair Day
Meltdown
反響と評価
評論
第1話は評価が分かれ、Metacriticでは100点満点中55点だった。『ハリウッド・リポーター』誌の Tim Goodman は「恐怖感とユーモアを併せ持ち、1話完結の事件ドラマに留まらないヒネリある作品に成り得る」と評した。『ニューヨーク・タイムズ』紙の Mike Hale は「面白いジョークや本当に怖い演出も含まれているが、繰り返し見てみると芸術性やディテールへの配慮の方が印象に残る」と述べた。
『ロサンゼルス・タイムズ』紙の Mary McNamara は、本作のパイロット版はそれなりに面白いが、その後がどうなるかは、各事件の仕組みの巧妙さや、子供時代の恐怖の対象だった悪の力が実在するという説得力を持たせられるかどうかにかかっていると述べた。一方、同時期に放送が始まった、やはり童話を題材とする『ワンス・アポン・ア・タイム』(ABC系列)は、そういった点をきちんと抑えていると評している。
PopMatters.com(en:PopMatters)の Daynah Burnett は、本作は童話のキャラクターや舞台の設定を文字通りに捉え過ぎであり、もっと実際の文化や視聴者の生活との関わりを持たせる描写を目指すべきだとして、10点満点中4点を与えた。
第2シーズンでは評価が上昇し、前述の Metacriticでは100点満点中73点(4件のレビューの平均)だった。『ロサンゼルス・タイムズ』紙の Mary McNamara も第2シーズン第1話は宣伝以上の出来栄えだとし、「この番組を愛せないわけがない」と絶賛した。
視聴率・視聴者数
NBCによると、第3シーズン半ばの時点で、金曜放送のテレビドラマとしてはABC、CBS、NBC、Foxの4大ネットワークの中で18-49歳層の視聴率が最も高く、前シーズン比で平均17%上昇した。
受賞・ノミネート
脚注
注釈
出典
関連項目
- グリム兄弟
- グリム童話
- 説話
- ワンス・アポン・ア・タイム (テレビドラマ)
- 2011年-2012年のネットワークテレビ (アメリカ合衆国)
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 海外ドラマ「GRIMM/グリム」 - 日本版公式サイト
- GRIMM/グリム - Hulu
- GRIMM/グリム シーズン1-5 - スーパー!ドラマTV
- GRIMM/グリム ファイナル・シーズン - スーパー!ドラマTV
- Grimm - IMDb(英語)
- GRIMM/グリム (2011〜) - allcinema
- GRIMM/グリム - ウェイバックマシン(2013年5月13日アーカイブ分) - 海外ドラマ MOVIE-FAN
- 特集 グリム童話をベースにした、新感覚ダーク・サスペンス! 「GRIMM/グリム」の魅力に迫る! - 海外ドラマNAVI



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